ファクトリー
裁断
まず最初に、革の傷の有無を目で確かめます。
革は個体によって傷の位置、革の性質が微妙に異なります。
革は部位によって伸びる方向、とるパーツに適した部位があります。パーツに適した部位に型紙を置いていきます。
専用の包丁を使って一点一点、パーツごとに裁断します。
捻引き(ねんびき)
「玉捻」という道具をアルコールランプで温め、コバ(パーツの端)の分を「締め」ていきます。
「締める」というのは革は熱を加えると強度を増すという性質を利用し、熱を加えコバに強度を持たせることを指します。
菱目打ち(ひしめうち)
「菱目打ち」とは、ステッチ糸を通す箇所に事前に穴をあける道具です。
穴が若干斜めになっているのが、高級感となります。
ミシン縫い(ステッチ入れ)
足踏みミシンでステッチを入れます。
コルヴォでは職人が生み出した独自の技法を採用しています。
足踏みミシンをペダルで踏んで機械的に動かしません。
手でハズミ車(ハンドル)をゆっくり動かし一針、一針、糸を入れます。
そうすることによって手縫いに近い風合いを出します。
手縫い(ステッチ入れ)
一部の商品、オプションにて手縫いによるステッチを施します。
麻糸に蝋を何度も塗り込みます。麻糸をそのまま使うと毛羽立ちの原因になります。また蝋を塗ることによって汚れを防ぎます。
ステッチングツリー 、レーシングポニー、またはワニと呼ばれる器具で製品を固定します。
手縫いで入れられたステッチは美しく、コバからみて「ノの字」に入りますので機械縫いと見分けがつきます。
最も、職人の手仕事が感じるれる仕様です。
完成